個人的には「効いた方法」 失恋後遺症の場合
       ----------もとい、海岸のフジツボを岩から引き剥がす方法--------

 こんな文を書くなんて、随分自分も年なんだなぁ、とちょっとがっくりです。
多かれ少なかれ誰でも失恋したこと位あると思います。
「失恋しない方法」とか「なぜ失恋したのか?」とか、
ここではそういうことを書く気は一切ありません。

 世の中には恋愛の達人が沢山いて、その種のマニュアルは沢山出ているから。
それに、そういうことは、私が教えてほしい位ですね。
 恋愛マニュアル自体も、誰かに当てはまることが、誰かには当てはまらない。
大体「こういうのはいいんじゃない?」っていうのは、多少あっても、
タイミングや好みの違いで、あっさり反故になってしまう。

 基本的に失恋は「しんどい」から嫌なものです。あれが好きな人は、いないと思う。
そして恋多き人は、それだけしんどい思いも、いい思いも沢山しているでしょうし、
めったに惚れない人は、それはそれで一回の失恋がとりわけ「しんどい」ものになっているかも。

実際、相手との関係によっては、重いものから軽いのまで千差万別ですが、
「その苦痛」は大して個人差がないような気がします。
ここで書くのは、ただ「その苦痛」から回復する方法です。

 経験ある人は、誰でも知っていることですが、失恋の最良の回復薬は「時間」です。
人によるかもしれないですが、最初の三ヶ月間位は、けっこう「しんどい」ですよね。

私はある年に初めてこれを経験しました。胸が痛くて、これを麻痺させたくて友達と飲み歩きました。
友達みんなに「失恋の話」をしては、同情を引き、慰めてもらい、
そして飲んだくれる。経験者は多いと思いますが、
そのうち友達も聞き飽きて、誰も同情してくれなくなりますね。それから立ち直る。

 お酒は失恋にとって良いお供だとは思います。
しかしこれは「回復」の役には立たないものだと思う。

それは「しんどい」のを飲んでる間一時的に麻痺させてくれる効果しかない。
歯科治療の後などにもらう、痛み止めの「頓服」なら、薬で痛みが止まっている間にも、
痛みの元の歯や歯ぐき等の傷の回復は、どんどん進んでくれますよね。

 でもお酒を飲んでも、失恋の傷は回復はしないような気がします。
それは「ココロが痛み出す」のを後に延ばすだけの、執行猶予だけの効果しかないように思います。

 とりあえず、気分転換のために飲んで楽になるのはいいけど、
いつまで飲んだくれていても、「失恋によるココロの傷」は治らないような気がします。

 だからと言って、お酒を飲まないというのもツマラないですよね。
失恋したらやっぱり、ちょっとは飲みたいですよね。儀式のようなものだから。
いい踏ん切りにもなるし、次の人がその時見つかるかもしれないし。

 で私の場合、個人的に「効いた方法」っていうのは、書くのもハズカシい、みっともない方法です。
でも効いた。
 終わった恋愛の痛みって、海岸の岩にへばりついた、フジツボみたいなもので、
その苦痛を自分から引き剥がしたくても、なかなか剥がれるものでないですよね。

逆に、悲劇に酔いしれて、「思い出という名」の現実逃避になって、
新しい人間関係を探さない口実にもなってしまう場合もある。。

 ちまたの人の話を聞くと、そもそも「恋愛」って、そんなに理にかなったものだと思えないし、
そんな立派な高尚な理由で、人は誰かと恋愛をするでしょうか?
「蓼食う虫も好き好き」っていうことわざ通り、男女の好みとか、
相性って、ちょっと分からないものがありますよね。

 しかし「恋愛の理由」はともかく、経験を積むと、相手に迷惑をかけずに、
自分も上手に立ち直る方法を、自分なりに皆さん会得していくのだと思います。
 失恋したからといって、相手に危害を加えたり、自分の生活をめちゃめちゃにしてしまうようなことは、
しなくてすむようにしたいですよね。

 昔読んだ本にあったように「好きで死にそうだった相手を、
ある日なんとも思わなくなる」ことがあるのも恋愛だし、
「自分を何とも思わなかった相手が、別の誰かに恋して、ボロボロになる」のも恋愛。

 「勝ち負け」が好きな人は多いのかもしれないですが、恋愛において上手くいっても、いかなくても、
別に「勝ち」も「負け」もない気がします。
 恋愛を「勝ち負け」になぞらえると、結果ばっかり気になって、
駆け引きしすぎて、恋愛本来の楽しさがなくなりますね。ツマんない恋愛になってしまう。

 長い目でみると、何が幸せなんて分からないし、恋愛って「はしか」みたいものだから。
 でも「はしか」が終わって、それを良い人間関係に変えていくのが、強いていうなら、
勝負なのかもしれないですね。

 でも「友情」と違って、「恋愛」は終わると、その後も付き合うことが少ないので、
終わったら又終わったで仕方ないですよね。

 ここに結婚と子供と、経済がからむと、また難しい問題になってしまいますね。
それは「夫婦」問題という、私には計り知れない、又別の難しい問題になるのでしょうね。

 …………と、前置きはここまでで、たまたま自分が「失恋の苦痛」から、
予定よりずっと早く立ち直った方法を書きます。ある年令の時に思いついた。
 今までこの方法を他の所で、読んだり聞いた事はないし、
私が「その時」何となく無意識に行った、動物が自分の傷をなめるような行動です。

★但し、この方法はたまたま私に効いただけだから、他の場合もOKとは限りません。
それに、もしこれが仮に「効く方法」であったとしたら、

その恋、失恋を自分が「本当に手放したいかどうか?」を、
真剣に自問自答してからにして欲しいと思います。
恋にしても、失恋にしても手放さなくていいものだって、中にはあると思うから。

 「海岸の岩肌にへばりついたフジツボ」ならぬ、「恋愛、失恋の執着心」の成分はいろいろだと思います。
それも人によると思うし、ここではその「成分」を分析することはしないです。
(達人が沢山、マニュアルを書いている)

 ここではただ「方法」だけ。(どうか、これを読んで、ばかばかしくて私をケイベツしたりしないでね。
(無理かぁ))

 失恋したあと、友達に話してスッキリしたり、同情を引いたり、飲みに行ったりの、一通りの儀式の後に、
この方法を試してほしいと思います。

@一人で行きやすい、カラオケボックスを見つける。

A好きなカラオケの機種を選ぶ。曲数はUGAが最高ですね。
でもサイバー・ダムの音楽は、捨てがたい気がする。どれがいいとか、悪いとかはなくて、
自分の声に合うのが一番です。

Bただし歌手本人が出ている「本人画像」入りのカラオケは、この目的の場合、向かないかも。
その歌手の方に関心が行ってしまい、カラオケの世界が壊れてしまいがちだから。

C一週間に二回以上の頻度で、カラオケに通えるとベストです。(回数多いと進行、早いです)
ボックスに入って何をするかというと、失恋の歌ばかり沢山見つけ出して、
出来れば本をイチイチ見なくて済むように、曲番号のメモを取ってほしい位ですね。

Dそして次々失恋の歌を、「自分の悲劇」を思い出して、「つらい感情を一緒に吐き出すように、
酔いしれて歌う」。ウマイとかヘタとかは、この場合関係なくて、ただ感情を出して、酔いしれる。
傷口をなめるように。
泣きながら、歌ってもいい位です。

E「失恋の歌」って言っても、自分の失恋と似てる歌もあれば、似てない歌もあると思う。
いい歌もあるけど、何かタチ悪い歌もあると思う。でもこれは、何でもいいのです。
逆に自分の失恋と似ている歌と、似てない歌、両方必要なのです。

酔いしれながらも、自分以外の失恋、違う角度の失恋、違う角度、音、思いを味わうのですね。
なるべく沢山の人のいろいろな失恋の気持ちを、歌で学びたいものです。

Fレパートリーが少ない人は、友達とカラオケに行き、新曲を仕入れて、
レンタルCDなどを借りて新しい曲を覚えてください。

G二ヶ月位通いつめると、仕方ないことですが、どんなヘタな人でも、
段々歌が上手くなってくるのですね。すると、もっと上手く歌いたくなってくる。

すると段々、最初は歌いながら泣きたかった気持ちが減ってきて、
マイクの握り方やら、こぶしのきかせ方とかが、気になってくる。
(でも、まだカラオケ教室に通うのは、ヤメてね)

Hそのうち、失恋はさておき、カラオケに段々ハマってくる。

Iそして、人に聴かせたくなる。

(これで終わりですね。後は友達とボックスに行って楽しんで下さい)

※ちなみに、私は歌は下手ですが、それなりにカラオケ慣れだけは、このお陰でしたと思います。(はは)
こういうことは、とてもハズカシイことだとは思いますが、

そんな立派でカッコいいのがいいことでしょうか?
早く立ち直って、元気になることが大事だと、私は思っています。
こうして、私の海岸のフジツボ(失恋の執着心)は二ヶ月経つ前に剥がれてくれました。

(下らない話を書いて、ごめんなさい。これがみんなに効く方法とは限らないですが、
ただ誰でも失恋したり、そうでなくてもどんなモテる人でも、悲しい目にあうことはあると思います。

そういうときは、お互いこういう情報を出し合って、
助け合って生きていけたら素晴らしいと思うのでありました)

 ※ちなみに、自己マインドコントロールとして、「幸せな恋愛」の歌を歌うのは
プラスするそうです。だから、失恋から回復したら、なるべくハッピーな歌詞の歌を
歌うといいのでしょうか?

by 編集A (C)