音楽における「かっこいい」

 音楽をする人たちは、言語以外の豊かな表現手段を持っているので
演奏家同士で付き合う時間が続くと面倒になるのか、言語では表現しきれないゆえか、
普通の言葉を省略したり、独特の言葉使いをするらしいです。

(言語を使わない時間が長いと、その反動が来て言葉を使いたくなる時もあるのでしょうか。
それに関心のある音楽関係の方は、文筆方面にも長けていることが多いようです)

 さてそういう「独特の」言葉遣い方は多分沢山あって、門外漢の私には全然分からないのですが

昔ジャズを演奏する友人が、あることを言っていました。

 ミュージシャンにはミュージシャン同士にしか分からない、
言葉以外の「言語」「コミュニケーション」がある。

私が「こう」演奏したら、相手はそれに応えて「ああ」演奏する。
それを分かりやすく、私たち同士では、
自分が「こう演奏したら」、相手はそれに応えて自分のした演奏に合うように
「かっこいい」演奏をする、と。

共演者に感覚的に最高にぴったり来るか、それ以上の演奏を「かっこいい演奏」と
言うんだ、と。

音楽しない一般の私の使う「かっこいい」という言葉とは、
少し違うニュアンスがあるようです。

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