2010年5月21日

ひきこもり対策


首相、一刻も早く助けて下さい。

現在のひきこもりの推定人数は360万人位だそうです。
家族は引きこもり者が自殺したり、犯罪者になることを恐れ強く出れず、
また各家庭の経済力というフタがしてあるので、とりあえず問題が切迫しないで、
ずるずる長期化していくカンジがありますね。

知人の息子さんはかなり低年齢から引きこもり始め、20歳近くなった時友人に
「この自由を手に入れるのに五年かかった」と話したそう。

引きこもりは本当は急を要する、国を根元から滅ぼす恐ろしい事態です。一刻も早く解決しないと、
日本沈没の原因の一つですよね。

引きこもり対策という程大それたものではないですが....。

引きこもりといっても、いろいろ分かれていると思います。

不登校児のひきこもり。青年期〜中年までの引きこもり。前者は学校に行けないし、後者は働けない。
理由もいろいろですよね。(1)精神に何らかの病的問題がある(2)学校、職場でいじめ等を受けた被害者 
(3)学校、職場に適応が出来ない、又は何らかの自分の理由で行きたくないので行けない 
(4)リストラや入学不許可、資格試験浪人、退学等により意欲はあるが、許されないので、
それがかなうまで家にいるつもりで、長引いてしまった

で、(1)は医師が治療して、あと他スタッフがサポートするしかないですが、
外国のように社会復帰の中間施設のようなものがないと、難しいかも。
学生時代ハーフウェイハウスというのがアメリカにあって、かなりの成果を上げているという話でしたが
、今はどうなのでしょう。(2)は社会全体で取り組んで、なくしていかないと、国を滅ぼすと思います。
人をいじめるエネルギーを、何か別の、社会の力なる良いエネルギーに転換してほしいです。
誰かのせいにするとかでなく、もうみんなで何とかできたらいいですよね

(3)エジソンとか、アインシュタインとか、そういう人が一時的に不適応になってたりするかもしれないので、
あまり無理強いは出来ないですが、でも誰であろうと関係なし、望ましい状態ではないです。
ここには自宅学習の道や、望む職業技術習得のための道をサポートできたら、
また社会に帰って行くのが早くなると思います。

(4)目的があるなら早く実現できるように精一杯やって、道が開けるまでがんばるしかないですよね。
又就職がない人の場合は、不況でなければハローワークのカウンセリング的サポートあれば、
かなり減ると思います。昔の日本は終身雇用社会だったので、そうでないアメリカと違う考え、
方法がありましたが、仕事に関して、今の日本はアメリカのイヤな所と、
日本のイヤな所の両方を合わせ持っていますよね。何かそういうの変えてほしいですよね。年とっても働けるように。

 で、もし自分が引きこもりだったら、手荒なことはしてほしくないし、
責められるより、理解してほしいし、それでいて元気出ないときは背中押してほしいし、
サポートしてほしいし、同じ仲間がいたら交流して、そして本当は引きこもりを止めて、
社会に戻りたいですよね。何とかこんとか、普通に生活できるようになりたいです。
引きこもっている状態を正当化するために、いろいろな理由を自分なりに一杯作ると思うけど、
でも誰でも本当は引きこもりから解放されたい。(想像だし、そうでない人も一杯いるかも。
こればっかりは引きこもりしてる人同士しか分かりあえないですね)。

で、引きこもり対策としては、もう家庭や学校レベルだけでは無理と言う状態になっていると思います。
国が介入してもらう。まず全国で引きこもり調査というのを行い、
取りあえず引きこもり終了となる予定のない(1)の回復者で社会復帰できる人と(2)と(3)と、
(4)の勉強も何もしてない、長期化してつぶれてしまった人。簡単な申告、申告ないときは調査して、
登録をする。このときに虐待児も見つけ出せますよね。
プライバシー守って。
それから年齢に関わらず、不登校者や、
社会に出たこと一度もない人(しばらくすると引きこもってしまった人も)を選んで、
それを国がサポートする。サポートと言うと聞こえいいですが、一時期強制介入しかないですね。

私は専門的なことは分からないですが、経済的な問題や家庭の問題、個人的問題はさまざまで全部解決するのは、
とても難しいと思います。学校や社会生活してる人だって、問題山ほどかかえてる人多いから。

で、何に賭けるかというと、一人一人個人が人間として立ち直っていく、自身の復活パワーに賭けるのですね。

それに役立つと思うのは、引きこもった人の心身を復活させる、作業療法だと思うのです。
身体機能がトラブると理学療法士がリハビリしますが、作業療法は何らかの軽作業を通して、
まず体の機能を上げて、心を上げて、立ち直る。よく精神的に辛いことがあった人が、立ち直るのに、
「先に体から立ち直るように何かする」うちに、心も元気を取り戻していくという例を聞きますね。
うつ病等の人でない限り、最初は元気なくても、段々、軽作業から復活していく場合があると思います。

引きこもりの人は家族との関係も難しいし、家の手伝いとかも知れていると思うので、

ここは国が作った大施設に一度強制収容して、規則正しい生活で、何らかの軽作業を行い、
不足している栄養があれば摂取。多少の収益もあるといいですね。経費カバーするような。
そして、代わりに公文式等の独習系の学習教材を提供したり、職業訓練の道。趣味やアートを習う所を提供したりして、
ただの「まるで奴隷工場」みたいにならないようにする。あくまで未来のため。

作業療法兼教育のための勉強や労働という、ある意味で大変なことも義務科目の代わりに、
フツーの人間生活の良さ楽しさを思い出すための楽しい科目も。ボランティアのアニマルセラピー他や、
キャンプ、新聞発行。調理実習や、DIY実習。各種バイトのロールプレイング。音楽療法他何でも。
引きこもると出来ないような事限定で、楽しい何かを。

飲み会(未成年はノンアルコールで)の実習や、男女交際の手ほどきも。

最初の導入研修に「引きこもりの一生」の悲劇を映画で見せたり。卒業生による講演や、
元引きこもりによるカウンセリング。ついでに薬物やアルコール中毒や犯罪防止のプログラムも。

専門家が足りないと思うので、やはり「老後の専門家」のボランティアが期待したいですね。

いいアイデアある人沢山おられると思います。

首相(首相のせいにする)は作業療法士の方と話し合い、ボランティアや企業や他社会のいろいろな所と連携して
、一刻も早く引きこもりを撲滅してほしいですよね。

ちょっとの上手いきっかけがあれば、学校や社会に戻れる人がたくさんいるのでは?でもそのきっかけは、
親や学校の権限だけでは非力だから。

絶対気をつけないとならないのは、昔の「ヤマギシズム」や
「戸塚ヨットスクール」みたいに虐待や横領が起きること、仲間内のいじめが起きること。
またこの施設に来る状態でない人まで無理に収容してしまうこと。
そういうことを専門家がフォローして、監視体制も作り、そして時期を三か月とか半年で区切っていけば、
何か道があるのでは?

こういう施設出身のユニークな人たちが沢山、いきいき社会で生活する日だって、
そう遠くないと思ったりします。だといいな。



(c)
戻る